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2008年3月26日 (水)

地球への隕石衝突

  3月22日に明星大学で開催されたスペースガード研究会で,2007年9月15日,ペルーで起きた隕石落下についての調査の初期成果が報告された.
  この事件は,2007年9月15日,ペルーで昼間に火球が目撃され,直径やく13kmの衝突クレーターができたというもの.衝突の衝撃は1600km離れた場所でも地震計に記録され,地震計,および空振計の記録から,この衝突は2007年9月15日16時40分14秒(世界時)と正確に求められた.落下した隕石は推定直径0.8〜1.1m,総重量は1〜2.5tと見積もられた.
  2007年(つまり昨年)9月15日に隕石の落下があったということは実は今まで知らなかった.以前の記事で,ロシアで起こった天体の空中爆発「ツングースカ事件」が1908年,同じくロシアに「シホテリアニ隕石」が落下したのが1947年,すると隕石の落下は50年に一度程度は起こっているわけで,「次はそろそろか?」なんてことを書いたが,そこにも書いた茨城県上空での爆発音,そしてペルーへの隕石落下と,とりあえず地球への隕石落下は起こっていたわけだ.どちらも「ツングースカ事件」や「シホテリアニ隕石」に比べると規模がずいぶんと小さいのが気になるけど.

  ところで,最近テレビでも放送されて話題になった小惑星「アポフィス」.2004年に発見されてから,一時は2.7%(37分の1)という高い確率で地球に衝突するとされ,地球への天体衝突の危険度(単に確率だけではなく,その天体の衝突による破壊の大きさまでを考慮したもの)を示すトリノスケール(“0”は衝突の可能性が0といってもいい程に低く,たとえ衝突したとしても被害がほとんど出ないと予想されるもの.反対に“10”は衝突は確実で,それが陸海いずれで起こるにしても文明の存続が危ぶまれるほどの全地球的な気候の壊滅的な異変が起こることが明らかなもの)で“4”(遭遇が10年を切っているものであれば公共機関が注意するに値する)とされたこともあった.最近でも,アポフィスが2036年4月13日に地球に衝突する可能性が37万分の1から4万5000分の1と予想されていて,これがテレビで話題になったのだが,NASAEarth Impact Risc Summary によれば,現在アポフィスが地球に衝突する可能性(Impact Probability)は2036年4月13日で22万分の1,翌2037年4月13日で8億1000万分の1,両方ともトリノスケールは“0”となっている.さらに,同じく NASACurrent Impact Risks によれば,現時点でトリノスケールが“1”(地球近くを通過すると予想されるが,衝突の可能性は極めて低いと算定されており,公共の注意や懸念に値しない)とされているものが2つ.残りはすべて“0”である.
  将来,トリノスケールが“10”なんてものが見つからないという保証はないわけで,専門の方々には是非そうなった時のための研究をしっかりお願いしたいところだが,我々一般人は当分の間,隕石の衝突など心配する必要はなさそうだ.

SETI@home 現在の順位 世界…100,269位(/797,600人)国内…3,726位(/22,930人)
Einstein@home 現在の順位 世界…25,881位(/193,800人) 国内…516位(/2,921人)

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