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2007年12月25日 (火)

トランクォリティ・ベース

  日本の月周回衛星「かぐや」がアポロ17号の着陸地点をハイビジョンで撮影,その画像が公開された.
  これはアポロ17号ではなく,アポロ11号(つまり初の月面着陸)の時の話(実は私はまだ生まれる前だ)だが,その交信記録の中で好きな部分がある.
  アポロ11号のアームストロング船長とオルドリン飛行士は,月に着陸後,コールサインを「トランクォリティ・ベース」と突然何の説明もなしに変更した.コールサインをいきなり変更してしまうと地上局との交信の際,何らかの混乱をきたすかもしれないし,混乱しないまでも地上局側からどうしてそう変更したのかなど確認がありそうなものだ.しかし,地上局側は即座にその意図を汲み,無線で着陸船に呼びかける際,「トランクォリティ・ベース,こちらヒューストン…」と呼びかけている.
  このことについてはあまり広く知られてはいないし,詳しく説明されている文書などは何もなく,私の勝手な想像に過ぎないが...
  アームストロング船長はずいぶん前からこの「いたずら」を思いついていたのではないか.月に着陸することを心待ちにし,遂に着陸したとき,ためらいなくこの「いたずら」を実行に移した.このわずかなやりとりに着陸船と地上局の間の絶大な信頼関係と,着陸船,地上局双方にとっての「月着陸成功」の興奮や達成感を感じる.
  そして今,日本の探査機が月を周回している.その「かぐや」が撮影した「地球の出」のハイビジョン映像には感動した.あと数年から数十年の間には人類が再び月に立つ日もやってくるだろう.その時,どのような感動を味わうことができるのか.その日がくるのが待ち遠しい.

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