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2007年12月14日 (金)

土星の輪

  年間100回近い観望会に参加し,10000人近い方にいろいろな天体を見ていただいている.けど,いつもいつも面白い天体が見えるというわけではなく(もちろん,私本人にとって面白い天体は一年中必ずあるのだが,初めて望遠鏡を覗く人がM29なんかを見て面白いなんて思わない訳で),期待して観望会にいらした方が望遠鏡を覗いてがっかりする姿を見るのは私としてもちょっと辛い.そんな中,望遠鏡を覗いた瞬間,ほとんどの人が「わぁ!」と声を上げるのが↓コレ.
土星 2007年4月27日撮影
これは全国津々浦々,たくさんある公開天文台どこへ行っても同じだろう.文字通り「大スター」というわけだ.
  ところで,この輪っか,幅は60000km程度,地球を5つも並べられるだけあるのに,厚さは100m程度,我が水戸市の中心部にそびえ立つ芸術館のタワーほどだというから驚きだ.そして,この輪っかがなぜできたのかはまだ謎のまま(もちろん,「有力な説」というのは存在するのだけれど).観望会の時には,子供たちに
「この輪っかがなぜ,どのようにしてできたのかを世界中の天文学者が納得できるように説明できればノーベル賞が獲れます.みなさん,ぜひこれから一生懸命勉強して,土星の輪っかがどのようにしてできたかという謎に挑戦してください.」
と話している.付け足して
「そしてノーベル賞を獲ったら,インタビューで今日聞いた話がきっかけだったと必ず言ってくださいね.受賞の特別番組にはゲストとして出演しますから」
なんて言ってもいるけど.
  で,この土星の輪っか,現在のところ,およそ1億年前,軌道上の衛星に彗星が衝突してできたというのが一般的な考えだったが,カッシーニの観測から,太陽系形成期の45億年前頃誕生していた可能性が高いという研究が発表された.つまり,土星本体が生まれた直後にすでに輪っかも誕生し,その後姿を変えながら現在の姿になったというのだ.もっとも,ニュースでは「NASAの調査で判明」と書いてあるが,記事を読んだ限りでは「判明」と言っていいのか疑問があるけど.いずれにせよ,これからたくさんの議論がなされ,土星の輪が誕生したのが1億年前なのか45億年前なのか,どちらかの説が有力になる(「軍配が上がる」とまではいかないような気がする)だろう.それまでにまたたくさんの観測結果が得られ,また新しい説も生まれるかもしれないし.これからどのように進展していくのかとても楽しみだ.

  楽しみと言えば...
  今日はふたご座流星群の極大日.夕方から市内某小学校で観望会があり,その後は「ふたご座流星群を見よう」会.心配した天気もどうやら大丈夫そうだ♪ 相当寒いことが予想されるけど,少しでも寒さをしのげるようにと昨日新兵器を購入.あぁ...また想定外の出費をしてしまった...でも,せっかく想定外の出費をしたので,近くにお住まいの方,ぜひ参加してくださいね〜♪

SETI@home 現在の順位 世界…143,680位(/725,489人)国内…5,324位(/21,607人)
Einstein@home 現在の順位 世界…45,942位(/183,362人) 国内…870位(/2,769人)

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