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2007年12月 1日 (土)

年老いても心は若い

  なんかこの表現が好き.
  すばる望遠鏡の観測から,我が天の川銀河の伴銀河である矮小楕円銀河LeoII(UGC6253)の中心部にはまだ若い星が残っていることがわかった.
  この銀河,太陽系からの距離はわずか67万光年.系外銀河としては至近距離にあるため,視直径は15分.満月の視直径の半分にもなるのだが,質量は天の川銀河の2万分の1しかないので表面輝度は何と17.5等.銀塩(フィルム)で天体写真を撮っていた頃,何度か撮影に挑戦したけど全く写らなかった.
  この銀河は宇宙誕生から間もないころ誕生したが,外縁部では80億年ほど前から星の形成が終息して行き,地球を含む太陽系が誕生した40億年ほど前にはほとんど星が生まれなくなってしまったが,中心付近にはまだ若い星が残っているのだということだ.銀河を構成しているのはほとんどが年老いた星なのだが,中心部は若いので「年老いても心は若い」のだそうだ.
  オリオン大星雲の中では星が「産声をあげ」,太陽は「働きざかり」.くじら座のミラは臨終の時を前に「必死に遺産を残そうとして」いて,老いた星々のいくつかは「末期のため息」をついて静かに惑星状星雲となって一生を終える.そしてLeoIIは「年老いても心は若い」!
  う〜ん,宇宙は生きている!

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コメント

人間も銀河の構成員だから、銀河の生き様は人間の生き様と共通するところがあるのかもしれませんね。
細胞や遺伝子の世界も、宇宙に似てダイナミックだったり美しかったりします。やっぱり、自然界には、何か普遍的なものがあるんでしょうね。へぇ〜と思ったので応援ポチ!

投稿: 薬作り職人 | 2007年12月 2日 (日) 00時39分

コメント&投票ありがとうございます.
そうですか,細胞や遺伝子もまたダイナミックで美しい世界ですか.
宇宙も,細胞や遺伝子も,普通に生活している人にはそのダイナミックな姿や美しさには気づかないものですよね.それを味わえるのはそれに関わる人の特権かもしれません.
そういったものに「人間の生き様」と共通するするものを感じるというのは,それに関わる人の愛情ゆえなのかなぁと思います.

あ,お礼の投票いれておきました.

投稿: Y-Nakagawa | 2007年12月 2日 (日) 12時05分

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