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2007年10月12日 (金)

新たなる「へぇ〜」

  一昨日(10日)から(昨日の記事に書いた)「冬の夜空名所巡りの旅」の原稿に取り組んでいる.こういうものを改めて書こうとすると知っているつもりで実は知らなかったことがいろいろと出てきて,書きながら「へぇ〜」とつぶやくことが多くてなかなか面白い(同業の方には「今まで知らなかったのか!」と怒られそうだが).
  名所巡り3番目の目的地にした双子座の2等星カストル.冬の華やかな星空の中,仲良く並んで輝くカストルとポルックスの姿はなんとなく微笑ましいが,実はカストルまでの距離が約50光年でポルックスが約30光年.ということはつまりこの2つの星の間には何の関係もないわけで,双子だと思っていたら実は赤の他人(他星?)だったということになる.お兄さんの方は青っぽい色なのに弟の方はオレンジ色でそう言われてみれば似てない...
  ところが,カストルを(やや高倍率にした望遠鏡で)見てみれば似たような星が2つくっついて見える.この2つの星は90天文単位(≈135億km)程度の距離,511年周期でお互いに周りあっている連星でホントに一緒に生まれたれっきとした双子らしい.「あぁやっぱり双子だったのか」となんだかちょっと安心した気分だが,実はこの双子から1600億kmのところにもう一つの星があって,実はカストルは3重星で,三つ子だった!事実は小説より奇なり(この場合,事実は神話より奇なり)といったところだが,宇宙はそれだけではおさまらない.さらに詳しい観測の結果,この3つの星それぞれが二重星で,カストル星系は実は六重連星系,つまりカストルは六つ子だったのだ.
  神話では馬術の名手だったカストル.戦でも数々の戦功をたてたが,戦場では馬に乗った六つ子の兄弟が入れかわりたちかわり現れる撹乱戦法を得意にしていたのかもしれない.

  やっぱり宇宙っておもしろい.

  昨日の夕方はやや雲があったが,そのうち快晴に.天気予報では下り坂だったのでさて機材を持ち出そうか悩んだ結果,「もう少し様子を見てからにしよう」と思って自室でくつろいでいるうちにうとうとと...気がついたら朝だった.
「(もしかして曇ってなかったら)チャンスを無駄にしちゃったかなぁ...」
と思ったけど,どうやら夜半過ぎからはベタ曇りだったらしい.ちょっと安心...

SETI@home 現在の順位 世界…212,145位(/697,972人)国内…7,788位(/20,780人)
Einstein@home 現在の順位 世界…76,805位(/178,072人) 国内…1,410位(/2,715人)

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