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2007年9月30日 (日)

熱い南極

  海王星の大気の温度分布がヨーロッパ南天天文台の大型望遠鏡VLTによって調べられた.
  海王星は自転軸が公転軌道面に対して大きく傾いている上,公転周期が約165年と長いため,南極の「夏」が40年も続く.その間はずっと「白夜」になり,太陽が常に地平線(といっても海王星はガスの塊なのでそのようなものがあるのかどうか私にはわからないが)の上にあり,いつも太陽の光を浴びていることになる.そうして長い間太陽に温められた結果,南極が「熱く」なっているのだという.とはいえ,海王星の平均表面温度はマイナス200度,「熱く」なっていると言ってもマイナス190度ということになるが.

  もし地球がこのような天体だったらどうだろう(もっとも,地球軌道付近なら公転周期は1年にしかならない(周期が165年もかかるほどゆっくり回っていてはあっというまに太陽に落ちてしまう)わけだが,その点はとりあえず無視...).数十年ごとに気候は大変動,その度に北極,あるいは南極の氷が解け(北極の場合,海の上に氷が浮いているだけだから,あまり問題はないそうだが),海面は上がったり下がったり.極地方だけでなく,地球全域でその度に生態系も激変するはず.とてもではないが,現在地球上に棲息している生物では生きていけないはずだ.もっとも,そんな環境なら,そんな環境に適応できる生物に進化していたかもしれないが.

  いずれにせよ,現在の地球は「生命にやさしい」環境になっているわけで,星は「星の数ほど」あってもこのような環境の星は他にまだ見つかっていないわけだから,地球という天体がどれほど貴重なものかということを痛感させられる.

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