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2007年8月31日 (金)

はみ出しもの

  世の中には既存の分類にはまりたがらない「はみ出しもの」が大勢いるものだ.かく言う私もその一人だが.
  これは宇宙でも同じらしい.かつて,自身の体内での核融合反応によって熱と光を放っているのが恒星,恒星の周りを回り,恒星の光を反射して光っているのが惑星とされていたが,現在ではそのどちらの特徴ももち,そのどちらにも分類できない「褐色矮星」がたくさん発見されている.
  や座にある球状星団M71も「はみ出しもの」の一つだ.
球状星団M71 2005年7月撮影
普通,散開星団とは,同じ分子雲から生まれた若い星たちが数十から数百個集まっているものを指し,球状星団とは,その誕生が銀河誕生の頃まで遡るような古い星たちが星同士の重力によって球形にあつまったものを指す.ところが,このM71はその両方の特徴をもつ,「どっちつかず」の天体らしい.
  そしてまた,今度は球状星団と矮小銀河の中間に位置する天体「Ultra Compact Dwarf ; UCD(超小型矮小銀河?)」が出てきたのだから面白い.普通,「星団」と「銀河」と言えばその規模も性質も違うものだが,これらUCDは矮小銀河と言うにも文字通り非常に小さく,その点からは球状星団に分類できそうでもあるのだが,球状星団にしては巨大で,星団中で星の生と死が繰りかえされている点も球状星団とはずいぶんと違っている.
  恒星と惑星の境界が曖昧になり,散開星団球状星団の境界も曖昧になり,そして今度は球状星団と矮小銀河の境界も曖昧になった.世の中なかなか白黒はっきりしないものらしい.

  いずれにせよ,「はみ出しもの」は物事を進歩させるのには欠かせない存在に違いない(笑).

自作プラネ  ひとこと作業日誌
昨日もまた作業は全然進まず.ま,しばらくはのんびりやるさ...

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