2012年5月26日 (土)

祝!「ドラゴン」ISSへのドッキング成功!

  22日に,米スペースX社が開発したファルコン9ロケットで打ち上げられた,やはり同社開発の「ドラゴン宇宙船」.一昨日(24日)夕方には,ISSの下方をフライバイしつつ種々の実験を実施,そして,日本時間昨日夜,無事にISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System : SSRMS 通称「カナダアーム2」)で把持され,日付が変わって日本時間今日午前1時2分,ISSとの歴史的なドッキングに成功した.

  ちなみに,「ドラゴン宇宙船」とは
1/100スケールペーパークラフトによる ドラゴン宇宙船 こんな宇宙船.上の模型上部に,SSRMSが把持する際の接点となる「グラップルフィクスチャ」が設けられている(ということは,昨日の実況中継を見ていて初めて知ったんだけど).
  そして,この宇宙船を把持した「SSRMS」は
1/100スケールペーパークラフトによる SSRMS ↑こんな姿(右側は,取り付けの際に用いられた「スペースラブ」に格納された状態).

  SSRMSは近いうちに,「ドラゴン宇宙船」は遠い先に,私が製作中のペーパークラフト 国際宇宙ステーションに取り付けることになるはず.

  それにしても,遂に,「国」は「機関」ではなく,民間の一企業が開発した宇宙船が国際宇宙ステーションまで行ってしまう時代になったのだから凄い.いよいよ「民間宇宙船」の時代がやってきたのだ.NASAのボールデン長官の言う通り,「無限の可能性への扉が開いた」のだと思う.これから先,どんな未来がやってくるのだろうと想像しただけでワクワクする.

  ・・・もしかしたら・・・

  私も,生きているうちに宇宙に行けるんじゃないのか?

  それもまんざら夢物語じゃないような気がする.

 

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2012年5月24日 (木)

書店にて

  昨日(23日),帰宅途中にちょっと書店に寄った.目的は天文や宇宙と全然違うもの(実は某時代劇のDVDを買うためだったりする)だったが,店内をうろうろしていたところ,天文関係の本が多数平積みになっているコーナーを見つけた.

  最近は,宇宙に関する話題に事欠かない.日本人宇宙飛行士たちの活躍,「はやぶさ」の帰還,そして先日の金環日食,さらにこれから見られる部分月食に金星の太陽面通過.もともと興味のなかった人にも気になるニュースがいっぱいある.

  そんなわけで,昨日立ち寄った書店にもそういうコーナーができたのだろう.そこに並んでいる本をペラペラとめくりながら(私が買いたいと思うような本はなかったのだが),思わずニヤニヤしてしまった.近くにいたお客さんや店員さんからはさぞ怪しい人に見えたことだろう(いや実際,結構怪しい人ではあるのだが).

  こういうことをきっかけとして,宇宙や天文に興味を持つ人が増えるのは非常に喜ばしいことではある.しかし,問題はその後.こういう派手な話題で興味を持ったところで,こんな派手なことがいつもいつもあるわけじゃない.いや,ほとんどは非常に地味なものなのだ.
  見えるんだか見えないんだかわからないような淡い光を,星図を片手に一生懸命探したり.ばっちり見える瞬間を「モノにする」ために,数時間ジッと待っていたり.写真を撮るためにこれまた数時間ただジッとしていたり.もちろん,私自身はそういうことも含めて楽しいから続けているわけで,そういう「地味な」楽しさをどう伝えていくか,「派手な」見ものがない時の観望会で,どう参加者を楽しませるか・・・難しいねぇ・・・

  でも,「それ」をやるのが私の役目.課題が多いとは言え,こうして盛り上がっているのは絶好の機会ではあるわけで,なお一層精進しなくちゃねぇ.

 

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2012年5月23日 (水)

祝!ファルコン9 打ち上げ成功!

  宇宙開発の新たな時代が幕を開けた.

  日本時間昨日(22日)16時44分,ケープカナヴェラル空軍基地から,スペースX社が開発した「ファルコン9」ロケットが,同じく同社が開発した「ドラゴン」宇宙船を搭載して打ち上げられた.当初,この打ち上げは昨年6月の予定だったが,度々延期されていた.今月19日には,打ち上げわずか0.5秒前に中止となっていた.
  打ち上げは成功,「ドラゴン宇宙船」も無事に軌道にのり,日本時間25日には,民間宇宙船として初めて国際宇宙ステーションにドッキングすることになる.

「ファルコン 9」と「ドラゴン宇宙船」は↓こんな姿.
1/100スケールペーパークラフトによる ドラゴン宇宙船 と ファルコン 9(「ファルコン9」の方は,今回の打ち上げとだいぶデザインが違う.今回のものは“AXM Paper Space Scale Models” から型紙が公開されているので近いうちに製作する予定)

  今回の打ち上げも,ネット中継で見守った.19日の時は打ち上げわずか0.5秒前に中止,中継でも,
「3,2,1,0,and liftoff!...launch aborted...」
という具合だったため,ロケットが無事に発射台を離れた時は,「あ,上がった!」とガッツポーズをしてしまった.

  現在,国際宇宙ステーションにドッキングすることができる宇宙船は,日本の「こうのとり」,ロシアの「ソユーズ」と「プログレス」,ヨーロッパ宇宙機関の「ATV」だが,それらは全て「国」が開発したもの.現時点ではまだ,打ち上げに成功したというだけだが,「歴史上初めて,民間で開発した宇宙船が宇宙ステーションに向けて旅立った」というわけだ.しかも,「ドラゴン宇宙船」のカプセルは大気圏に再突入して回収される予定であり,これに成功すれば,「国際宇宙ステーションからモノを持ち帰ることができる唯一の宇宙船」ということにもなる(「ソユーズでも持ち帰れないことはないが,持ち帰れるのはせいぜい弁当箱程度の大きさのものらしい).

  いずれにしても,いよいよ「民間宇宙船」の時代が幕を開けた.近い将来,第二,第三の民間宇宙船が宇宙を目指して飛び立ってゆくだろう.NASAのチャールズ・ボールデン長官の言葉を借りるまでもなく,「無限の可能性への扉が開いた」と思わずにはいられない.

  今年のエイプリル・フールネタの中にこんなものがあった.

「国際宇宙ステーション一般公開」

  このネタは,こう結ばれていた.
「なお,ドッキング・ポートには限りがありますので,できるだけ公共交通機関を利用してお越しください」

  これが,冗談でなくなる日が来るのは,意外と近いのかもしれない.

 

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2012年5月22日 (火)

百聞は一見に如かず

  昨日(21日)は日本全国が「日食フィーバー」の一日だった.
  で,今日になると「スカイツリーフィーバー」になってしまってはいるのだけれど,そこはそれ,あの興奮がただの一日で冷めるというものでもなく,朝出勤した時にその話になった.
  その中で,
「月があんなに速く動くのにビックリした」
という話になった.同じことを感じた人は大勢いるはず.

  ちょっと理屈で考えてみれば,月は半径約38万kmの軌道で地球を回っており,28日ほどで一回りしてしまうほどの猛スピードで動いている(ちょっと計算してみると,時速約3,700km)ことがわかるが,だからと言ってそんなことは普段少しも実感しない.
  それが,昨日のような日食では,月の影がどんどん動く(10分も目を離していると,だいぶ変化している)のを見れば,強烈に実感できる.
「昨日一日ですごく利口になった気がする」
とか.
  いやまさに「それ」ですよ.
  一般的にはあまり馴染みがないとも言える天文の世界の話でも,月や太陽,惑星や星座たちのことなど,それほど天文に興味がなくても本やネット等で見て「知識」として持っている人も意外に多いようだ(やや「宇宙ブーム」と言える昨今ではなおさらだ).でも,それは「知識として持っている」というだけで,「理解している」こととは少し違う.それが,昨日の日食のような時には,それを強烈な実感として感じることができ,一瞬で「理解」できるというわけだ.まさに「百聞は一見に如かず」である.
  子供たちにとってはなおさらだ.自分自身を振り返ってみても,子供の頃に受けた印象というのは強烈に記憶に残っているものである.天文や科学に限らず,そういう「実感」を得られるようにすることは大切なことだと思う.
  そしてその「場」を提供するのが私の役目でもある.昨日の金環日食が終わって軽い「燃え尽き症候群」ではあるけれど,そうも言ってられない.さぁ,「次」に取りかからなくては!

 

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2012年5月21日 (月)

金環日食!

  昨日(20日)は朝早くから今日のためのリハーサル.その後地元のFM局の番組に出演して,当日の観察の注意点などをお話して,午後からは今日の会場へ行って最終打ち合わせ.
  そしてその後,今日の観望会へ向けての最後の準備.荷物を車に積み込んで,準備が完了したのが22:30過ぎ.

  今日は,観望会をやりながら撮影もこなすつもりだったので,望遠鏡の曲軸をしっかいり合わせるために,午前2時には会場入りする予定だった.

  が,

  午前01:30・・・ベタ曇り.
  午前02:30・・・ベタ曇り.
  午前03:30・・・ベタ曇り.
この間,自宅で待機.しかし,結局晴れそうな気配がないまま,午前04:00に自宅を出発.この頃もベタ曇りだった.
「こりゃあダメか?」
と思いつつ,05:00前に会場に到着して準備開始.しかし,この準備中に晴れ間が広がり,05:30頃には太陽が見えるようになった.撮影用の望遠鏡を設置した後,苦心惨憺して用意した「ピンホール望遠鏡」を,観望会参加者が自由に扱えるように会場に配置.

  食が始まる前に,参加者が三々五々集まり出した.かなり早くから来ていた方が,たくさん並んだ私の「作品」を見て,
「へぇ,これで見えるんですか,こりゃあワクワクしますね」
とか.なんだかこちらまでワクワク.

  そして,午前06:20頃,「食」が始まった.Ecl1205210622_2 今回はHα望遠鏡でも撮影に挑戦.
Ecl120521_0620ha 大きな活動領域もあって結構面白い.
  数分後,「ピンホール望遠鏡」でも欠けている様子が分かるようになった.
  会場の様子は↓こんな感じ.
Ecl_kanbou_120521_01 ほぼ中央に,全長2mの「ピンホール望遠鏡」がある.ソイツが投影した太陽の像が↓こんな感じ.
Ecl_byph おぉ!ばっちりわかるじゃないか!

実は私自身,こうやって日食を見るのは初めて.理屈では「できるはずだ」とわかっていても,本当にこうして形が写るということを「目撃」したのは初めてなのだ.

この頃,先ほどの方が,
「いやぁ,これは面白いですねぇ.ありがとうございます」
と言って,握手を求めてこられた.いや,始まったばかりでそんなことしないでくださいよ.あんまりにも嬉しくて,張りきっちゃうじゃないですか.
  というわけで,張りきっちゃった私はこの後,会場を走り回り,あっちこっちで解説やら「ピンホール望遠鏡」の使い方の説明やら撮影やら.

  で,07:35頃.歓声があがった.
Ecl120521_0735_2 「あ゛,金環になっちゃった」
金環になる瞬間を見逃しちゃったじゃないか.
  07:36頃.ほぼ同心円.
Ecl120521_0736_2この頃,↓コイツが大人気.
Ph_mito ピンホールで作った,「金環」による「2012-05-21 水戸」の文字.
「これは記念になる!」
ということで,これを皆で代わる代わる写真に撮っていた.
「これはきっとみんなに喜んでもらえるだろう」
と思っていたので,作戦大成功!ではある.

07:38頃,反対側の「環」が切れ,「金環」が終了.
Ecl120512_0738 「えー,もう終わりぃ?もっと見たかったのに〜」
「いや,ほんのちょっとの間だからこそ,こうして貴重で感動的なんですよ」
なんて会話も.

  この後,月は太陽の前を通り過ぎて行き,08:00頃,
Ecl120521_0800 まぁここまで見れば満足ということで,そろそろ帰ろうとする方が出始めた.

  と,ここで,参加者の中の一人の呼びかけで,参加者の皆さんがなんと「私に」拍手.うぅ・・・ちょっと涙目・・・いやそこまでしていただけるとは・・・苦労して準備した甲斐があったというもんです.

  08:30頃までには参加者の皆さんは帰って行かれたが,私自身はもちろん最後まで撮影を敢行.09:10頃終了.

  機材の撤収を済ませると,軽く「燃え尽き症候群」.準備はかなり大変だったけれど,参加者の皆さんのおかげで完全燃焼.
  実を言うと,私自身はあまりにもあちこちと走り回っていたので,あんまり見ることができなかった.でも,皆さんにこれほど喜んでいただけたのが何より.恐らく,自分自身が楽しむために準備をしていたのであれば,今回ほど楽しむことはできなかったと思う.

  おかげさまで,私にとっても,一生の思い出となる日食となりました.参加された皆様,本当にありがとうございました.

 

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2012年5月20日 (日)

明日はいよいよ

  明日(21日)はいよいよ金環日食.

  今日は朝早く,明日の日食が起こる時間に合わせて種々のリハーサル(でもまだ撮影の準備はできていなかったり).
  今朝の水戸は薄曇り.まぁ日食観察には最悪の天気といったところか(これより悪い状況になったらそもそも見られないでしょ?).
  こういう状況の中でリハーサルができたのはまぁ良かったのかもしれない.薄曇りだと,ピンホールを通った太陽光に比べ,周囲の明るさが明るいので,非常に観察しづらいことが発覚.

  いっぱい作った「ピンホール望遠鏡」,覗き窓に周囲の光が入りづらいような仕掛けを作らなくちゃ.

  「金環」の状態になっている頃の時刻,ピンホール望遠鏡の仰角は↓このくらい.
Ph_120520 やっぱり低いねぇ.結局,支持機構はきちんと作れず,完璧に「やっつけ」になってしまったけど,見られないような状態じゃないからまぁいいか.

  リハーサルが終わった後,午前中は地元FM局の番組に出演,観察の際の注意事項などをお話してきた.そして,今からは明日の観望会会場へ行って最終打ち合わせ.むぅう,撮影の準備をする時間がないぞ.

  とにもかくにも明日の朝,せめて今朝くらいの天気になってくれれば「金環」を見られるんだけどねぇ.

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2012年5月19日 (土)

日食の準備に追われて

  今日(18日)は日食の準備に追われた一日.
  むぅ,欠け始めの時って,こんなに低いのか・・・
Phforseclipse↑コイツをその高さに向けられる仕様にするのに四苦八苦.

  で,結局,まだ自分の撮影の準備は何もできていない・・・いや,皆さんのためですよ.私がみっちり準備しちゃうと曇ってみられなくなっちゃうから.
  それにしても,当日が今日みたいな天気だといいんだけどねぇ.

 

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2012年5月18日 (金)

祝!H-IIA ロケット21号機 打ち上げ成功

  今日(18日)午前1時39分,種子島宇宙センターから,H-IIAロケット21号機が打ち上げられた.
  今回の打ち上げでは,第一期水循環変動観測衛星「しずく」の他,初の商業打ち上げとなる,韓国の多目的実用衛星「アリラン3号」の他,JAXAの小型実証衛星「SDS-4」,そして九州工業大学の学生らが開発した「鳳龍2号」が搭載されていた.
  打ち上げは成功,打ち上げ後16分3秒で「アリラン3号」,22分59秒後に「しずく」がロケットから分離,両衛星とも,予定の軌道への投入に成功したとのこと.H-IIAロケットはこれで15機連続で打ち上げに成功,成功率は95.2%となった.

  さて,この打ち上げをネット中継で見ようとはりきっていた.が,その時刻,ちゃんと起きていたのに,別なことに熱中していて,気がついた時は打ち上げが成功した後だった・・・ダメだねぇ.
  で,今朝になって,
「あ,そうだ,(いつものように,展示してあるH-IIAロケットのペーパークラフトのところに,「祝!打ち上げ成功」の)のぼりを立てなきゃ」
・・・と思ったところで,
「『しずく』(のペーパークラフト)を作ってやるか!」
と思い立ってさっそく製作開始.午前中いっぱいかかって完成.
1/100スケール(?)ペーパークラフトによる「しずく」 型紙には縮尺の記述がなかったので,実機の大きさを調べ,1/100にするために多少縮小して製作(ところが,この時,計算を間違えて,1/100より少し大きくなってしまったのは内緒だ).
  いやしかし,コイツの作りにくいことと言ったら・・・「子供向け」のはずなのだが,これじゃ子供には作れそうにないぞ.
  で,件の「のぼり」と一緒に展示してあるH-IIAロケットのペーパークラフトに並べて,
Hiis_and_gcomw1 これで一段落.

  ところで.

  上にも書いたが,H-IIAロケットは今回の打ち上げ成功で成功率は95.2%となった.打ち上げロケットの信頼性の目安である95%をクリアしたとのこと.
  いやしかし,95%と言えばかなりの確率のような気はするが,よ〜く考えてみると,20機打ち上げたうちの1機は失敗するということで.
  例えば,飛行機に乗るとき,
「まもなく離陸します.なお,この飛行機は20回に1回は墜落しますのでご了承ください」
なんて言われたら誰も乗りたくないだろう.

  それだけ宇宙にものを運ぶというのは大変なことだということか.

 

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2012年5月17日 (木)

日食の準備

  「金環日食」まであと4日.予報によると,茨城県地方は当日「曇り時々晴れ」だとか.

  当日の観望会に備え,今日(17日)は「ピンホール望遠鏡」を量産.
Phs くどいようだが,この方法が一番安全.当日が薄曇りならなおさらだ.今日も薄曇りだったので試してみたが,地面に自分の影がはっきり見えるような状況ならば,これでばっちり観察ができそうだ.

  ・・・そういえば,昨日,某コンビニで↓こんなものを見つけた.
Phcard 「宇宙兄弟 公開記念 日食観測用 ピンホールカード」.
  これが「ご自由におとりください」ということで,レジにたくさんおいてあった.写真の通り,割引券もついていてお得かも.

  ・・・というわけで,どたばたと観望会の準備をしているのだが,自分の観察&撮影の準備の方は,昨日ようやくフィルターシートが届いたところ.
Filter ・・・まだ開封もしていない.間に合うのかね・・・

  ま,いいか.私が完璧に準備しちゃうと,当日曇っちゃうから.

 

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2012年5月16日 (水)

だんだん大きく

  昨日(15日)夕方は市内某宿泊施設で観望会の予定だった.
  しかし,天気はあいにく朝からずっと雨.しかも,この観望会,市内某中学校の生徒たちが対象だったのだが,生徒達は昼間,あの雨の中をずっと歩いていたのだそうな.

  当然,観望会は屋内での天文教室に変更になったのだが,開始前にも,先生から,
「雨の中歩いて疲れているので,テンションはかなり下がっているかも」
と聞かされていた.

  このタイミングでの天文教室,当然話題は間近に迫った金環日食が中心になるのだが,
「こりゃあ面白い話をしないと飽きられてしまうぞ」
ということで,その場で話をちょっとひとひねり.
  まずは今度の金環日食の概要を,シミュレーションソフトを使って紹介.そして,観察方法の紹介.
「日食めがねでもいいんですが,やっぱりこれが一番安全です」
ということで,↓
Ph_proccess_05 この「ピンホール望遠鏡」を紹介.
「これなら目を痛める心配がなくて,安心して観察できます.でも実は,これで見える太陽ってせいぜい3mmくらい.でも,『そんな小さいのじゃ満足できないよ!』という人は,これを長く作ればいいんです」
と言って,倍の長さにした↓
Phforecl_120510 これを紹介.
「これで倍くらいの大きさで見られるんですが,『それでも満足できないよ』という人は,もっと大きなものを作ればいいんです」
Pinhole_120316 ここで生徒達から結構笑いが起こる.しめしめ.
「これで大体1cmくらいかな・・・でも・・・『これでも満足できないよ』という人は・・・」
ここでさらに笑い.思うツボ.
Phforseclipse「え゛〜!」
盛大に声が上がった.
「これなら,百円玉くらいの大きさで太陽が観察できます」
  ここまでで,生徒たちのテンションは結構あがり,興味もひきつけることができたようだ.
  そこで,次には2035年9月2日の皆既日食を紹介,月と太陽の大きさについてのクイズ,「どうして皆既日食だったり金環日食だったりするのか?」ということを,先日の「スーパームーン」の話題を持ち出し,クイズを交えて解説.さらに,
「実は,月は,誕生した頃はもっとずっと地球に近かったんです.つまり,その頃は,金環日食は起こらなかったわけですね.その月がだんだんと地球から遠ざかって行って,現在は金環日食と皆既日食の両方が起こるようになったんです.月はこれからも遠ざかって行きますから,遠い未来には,今度は皆既日食が起こらなくなってしまいます.ですから,今の時代に生きている僕達は,両方の日食を見られる幸運に恵まれているわけです・・・と言っても,数百万年とか数千万年とかいうレベルの話ですが」
  偶然,月に比べて400倍の大きさがある太陽が400倍遠くにあるので,こうして両方の日食が起こるという話も含め,「こういう現象を見ることができるというのは,実はものすごく幸運なことなのだ」ということは充分に分かってもらえたようだ.
「目を痛めないように充分注意することはもちろん,その他の事故にも充分気をつけて,今度の金環日食,みんなんで存分に楽しんでください」
と結んで終了.我ながらなかなか綺麗にキマッたかも.

  ところで・・・

  迷いに迷ったのだが,ついに撮影用の太陽フィルターを注文してしまった・・・これで当日は曇っちゃうか!?

 

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